暴走族くんと妖精ちゃん
「じゃあ次は拳を重くするトレーニング。みんな、1つずつ重りを手に付けて!」

「「「はいっ!」」」


元気が戻っていいことだ・・・。

私は一つだと物足りないので3つつける。


「純は2つね。」


あからさまに嫌そうな顔をした純はしぶしぶ手に2つ重りをつける。


「人数分サンドバック用意してるから位置につくように!」


「いきまーす! 1! 2! 3! 4! 5!」

私のカウントに合わせてみんなはパンチを繰り出す。

普通の人なら10回が限界だろう。

重り一つ4キロ。相当ハードな練習だと思う。

下っ端は大体30回でノックアウト。

でも翔と航輝はまだフォームが崩れていない。

もちろん純もね?


私はカウントのスピードをあげる。

まだまだついてこれるなんて静龍いい素材持ってんじゃん。

翔は組で鍛えてるとして航輝は何かやってるのかな?

あとできいてみよーっと!


「おい、遥華!みんな倒れてんぞ!」

後ろを振り返ると翔も航輝も倒れていた。

ちょっとやりすぎたかな?
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