また君に会いたい

「集中治療室から抜けれそうです…
今から一般病棟の手続きをしてもよろしいですか?」


春の両親は看護師たちに連れていかれた。



裕也は目を閉じたままの春の手を優しく握り、ずっと話しかけていた…





「なぁ、春
俺、高校卒業したら結婚しようと思ってたんだよ…
だから、卒業するまでには目を覚ませよ!
じゃないと俺がプロボーズできねぇじゃねぇかよ…
別に今、目を覚ましたっていいんだぜ?






お願いだから…
目を開けてくれ……
俺の顔を見てくれ……」








返事のない春を裕也はただ、見つめるしかできなかった。
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