また君に会いたい

「お前にはわかんねぇだろ?
詩織を失ったことがねぇから、

俺は2回も失いかけてんだよ……

3年間会えなくて、今回は死ぬかもしれないって言われて……
俺、どうしたらいいんだよ……」




「……」



「なぁ!どうしたらいいんだよ?」


「落ち着け……」

「春が死んだら俺も……」








バンッッ!!!


「お前、何すんだよ!」


「春だって頑張ってんだよ!
死にたいなんて言うんじゃねぇ!」

「……」



「確かに俺にはお前の気持ちはわかんねぇ、けど、俺が何でもかんでも、黙って聞いてると思うなよ。」


「伊吹……」


「詩織が聞いても同じことしたんじゃね?」


「はぁ…俺は幸せものだな…」


「あぁ、

今のお前には待つことしかできねぇ

待てるか?」


「いくらでも待ってやるよ」
< 95 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop