はちみつドロップス
涼姫と言葉を交わしてから幾日も経たないうち、
「あっ……」
購買の近くにある自販機で、財布片手に紙パックのレモンティを持った涼姫に出会した。
自分の手には同じメーカーの緑茶。
何となく立ち止まってしまった成り行きで、そのまま中庭の端っこに腰を下ろした。
成り行きでこうなったとはいえ、知り合って間もない二人に共通の話題なんて無いワケで……。
「…………」
静かな空気と微妙な距離の中に、お互いの飲み物を吸い上げる音だけが響いた。
「鳥井くんは、なんで高原くんと仲良いの?」
「えっ?」
お互いの共通の話題と言えば雄楽。
もちろん涼姫としては、何でもない一男子である涼希と無駄に時間を過ごすくらいなら、少しでも好きな相手のことを知りたいだろう。
「仲良い……って言うか、腐れ縁?」
涼姫の言葉をキッカケに思い返してみれば、自分と雄楽は仲良しの友達ってワケでもない。
「あっ……」
購買の近くにある自販機で、財布片手に紙パックのレモンティを持った涼姫に出会した。
自分の手には同じメーカーの緑茶。
何となく立ち止まってしまった成り行きで、そのまま中庭の端っこに腰を下ろした。
成り行きでこうなったとはいえ、知り合って間もない二人に共通の話題なんて無いワケで……。
「…………」
静かな空気と微妙な距離の中に、お互いの飲み物を吸い上げる音だけが響いた。
「鳥井くんは、なんで高原くんと仲良いの?」
「えっ?」
お互いの共通の話題と言えば雄楽。
もちろん涼姫としては、何でもない一男子である涼希と無駄に時間を過ごすくらいなら、少しでも好きな相手のことを知りたいだろう。
「仲良い……って言うか、腐れ縁?」
涼姫の言葉をキッカケに思い返してみれば、自分と雄楽は仲良しの友達ってワケでもない。