はちみつドロップス
巨女は恋愛対象外
悪夢の金曜日から一夜明けた土曜日。
「高宮にバレたんだ。主婦のこと」
更衣室にて休憩中の皇楽は、サロンエプロンに着替える慶斗相手に珍しく愚痴をこぼしていた。
「で? 高宮の反応は?」
「嬉しそうだった」
「へぇっ! さすが高宮」
主婦な親友を受け入れてくれる天は、昨日の藍楽と同様に予想通りだったのか慶斗は感心したように声を弾ませた。
しかしそれも束の間。
「俺の秘密握ったのが」
「……へぇ。さすが高宮」
重たい息を吐く皇楽に慶斗は渇いた笑顔でただ笑うばかりだった。
「別にあの巨女にバレたところで痛くも痒くも無いんだけどな」
無造作に整えられた髪を片手でクシャクシャとかきあげる皇楽に、
「なんで? 歴代の彼女たちには頑としてバラさなかったのに」
別れ話になろうが決して主婦なことをバラさなかった親友の心変わりに首を傾げた。
「なんでって……だってあんな巨女、恋愛対象外だし。バレたって関係ねぇよ」
ぶっきらぼうに言い放つ皇楽の言葉に、慶斗は不意に頭に思い浮かぶモノがあった。
「……でもさ、高宮は違うんじゃない? 皇楽を恋愛対象として見てるかもよ」
天にバイトを始めた理由を尋ねた時に一瞬だけ見せた表情。
「高宮にバレたんだ。主婦のこと」
更衣室にて休憩中の皇楽は、サロンエプロンに着替える慶斗相手に珍しく愚痴をこぼしていた。
「で? 高宮の反応は?」
「嬉しそうだった」
「へぇっ! さすが高宮」
主婦な親友を受け入れてくれる天は、昨日の藍楽と同様に予想通りだったのか慶斗は感心したように声を弾ませた。
しかしそれも束の間。
「俺の秘密握ったのが」
「……へぇ。さすが高宮」
重たい息を吐く皇楽に慶斗は渇いた笑顔でただ笑うばかりだった。
「別にあの巨女にバレたところで痛くも痒くも無いんだけどな」
無造作に整えられた髪を片手でクシャクシャとかきあげる皇楽に、
「なんで? 歴代の彼女たちには頑としてバラさなかったのに」
別れ話になろうが決して主婦なことをバラさなかった親友の心変わりに首を傾げた。
「なんでって……だってあんな巨女、恋愛対象外だし。バレたって関係ねぇよ」
ぶっきらぼうに言い放つ皇楽の言葉に、慶斗は不意に頭に思い浮かぶモノがあった。
「……でもさ、高宮は違うんじゃない? 皇楽を恋愛対象として見てるかもよ」
天にバイトを始めた理由を尋ねた時に一瞬だけ見せた表情。