はちみつドロップス
しかし。
そんな男前を持て余す皇楽も最近ちょっとばかし気になる人が居る。
くりんっとした瞳に小さな唇。
自分の腕の中にスッポリおさまってしまいそうな体。
女の子らしい可愛さがギュッと詰まった彼女。
クラスメートの花井 絵那(えな)。
理想を具現化したような皇楽のお姫様候補だ。
斜め前に座る彼女を頬杖つきながら見つめるのが最近の密かなお楽しみ。
教科書に落とした瞳には長い睫が影を作り。
時折、口に手を当てて小さく欠伸する姿もやっぱり可愛い。
授業そっちのけで絵那を見つめる皇楽の癒しのヒトトキは大きな壁に阻まれる……。
とりあえず机に広げていた教科書とノートの上に乗っかってきた長い腕……。
頬杖ついていた右肘の傍には柔らかいハニーブラウンの頭が転がっていて、
「すー。んー……」
この上なく幸せそうな寝顔で口の端に涎をキラめかせている。
「……んー。眠い……」
おまえはもう寝てんだろっ。
なんて頭の中でツッコむ皇楽を余所に、隣のハニーブラウンはぐいぐいと右肘を押してくる。
そんな男前を持て余す皇楽も最近ちょっとばかし気になる人が居る。
くりんっとした瞳に小さな唇。
自分の腕の中にスッポリおさまってしまいそうな体。
女の子らしい可愛さがギュッと詰まった彼女。
クラスメートの花井 絵那(えな)。
理想を具現化したような皇楽のお姫様候補だ。
斜め前に座る彼女を頬杖つきながら見つめるのが最近の密かなお楽しみ。
教科書に落とした瞳には長い睫が影を作り。
時折、口に手を当てて小さく欠伸する姿もやっぱり可愛い。
授業そっちのけで絵那を見つめる皇楽の癒しのヒトトキは大きな壁に阻まれる……。
とりあえず机に広げていた教科書とノートの上に乗っかってきた長い腕……。
頬杖ついていた右肘の傍には柔らかいハニーブラウンの頭が転がっていて、
「すー。んー……」
この上なく幸せそうな寝顔で口の端に涎をキラめかせている。
「……んー。眠い……」
おまえはもう寝てんだろっ。
なんて頭の中でツッコむ皇楽を余所に、隣のハニーブラウンはぐいぐいと右肘を押してくる。