はちみつドロップス

「……邪魔だな。巨女」


「キツいなぁ、皇楽は。アレはアレで可愛いじゃん。元気いっぱいで」



毒づく皇楽を物ともせず慶斗はお得意の爽やか笑顔を浮かべる。



「おまえ……あぁいうのが良いのかっ?」



慶斗の天が可愛い発言に皇楽は唖然と慶斗を見つめる。


親友の女の子の趣味にまで口を出す気は無いけど天に至っては例外だ。


男の隣で涎垂らしながら寝る女なんて……。



頭の中でひとりごちる皇楽に、



「えっ? それとこれとは別じゃん? 可愛いって種類にも色々あるし」



可愛いからって犬とか猫を彼女にしないでしょ?



こう続けて尚、爽やかに笑ってる慶斗を見ながら皇楽は思わず呟く。



「おまえのが全然キツい」


「巨女よりマシだよ」




皇楽は思った。


どんなに凄んでもこの爽やか笑顔には勝てないんじゃないか、と……。




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