暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】


「これも全て……アニのおかげです」

そう言えば…………………アニは大丈夫なのだろうか!?


「あ、あの……………アニは大丈夫なのでございますでしょうか…?あの者も牢屋に入れられておられるはずなのですが…」

私がここにいてアニはここにいないと言うのは恐らく、身分により分けられた恐れがあるが、私よりも先に入れられたのだ。

体力面でも精神面でも、かなりキツイと思う。

「そ…………その者は大丈夫や」

少し言葉を詰まらせたご様子のアルヴァン様であったが特には気にせず、


「本当でございますか!?」

私はつい嬉しくて声のボリュームをあげ喜んでしまった。


「あ……………失礼致しました」

「いや、気にするな。ここにはおらんが、違う部屋で休んでる」

やはり別室にいるのね。


取りあえず無事を知れて一安心………。


< 249 / 368 >

この作品をシェア

pagetop