暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】
「では、各騎士団団長の指示に従うように」
第一騎士団の団長はそれだけ言うとその場から去っていった。
対面にはそれぞれの団長等が立っており、俺らは第二騎士団の団長も元へ向かったのだが……。
「俺は第二騎士団副団長のシド・オレフ・ウェンターズだ。団長はちょっとした用事で席を外しているが直ぐ戻ってくると言っていた。先に第二騎士団が使用している団室へ案内しよう」
そこに居たのは団長ではなく、副団長だった。
「宮殿の敷地は広いから迷子になるなよ」
「「はい!!」」
俺らは副団長のウェンターズさんの後をついて行った。