暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】
取り合えず弾き飛ばされた剣を拾いに行き、皆のいるとこまで戻る。
落込む俺とは対照的にその勝負を見ていたウェンターズさんとライは高いテンションで話しかけてきた。
「セレファーナ…凄いな!さすが入ってすぐ第二騎士団に配属された若手だよ。団長相手にあそこまで粘れた人なんてそこまでいねーし、それに剣を受け止めれたなんて驚きだよ!」
「………そうですか?でも、負けたら意味がないんで」
本当の戦場で負けは死を意味している。
新人で本格的な戦場に駆り出される事はまず少ないだろうけれど、それまでにアニ姉を探さねーと。
死んだら意味がない。
………いや、探す必要なくね?
だってさ。
「なぁ、団長」
「『なぁ』は余計だ」
「聞きたいんだけど、アニ姉にはどうやったら会える?」
あの時。戻ってきたと思ったら直ぐに出て行ったこいつなら、何か知っているよな?
「会いたいのか?」
「当たり前だろ!!側近部に近づくにはどうしたら良いんだ?」
こいつがここに戻っているのならアニ姉は恐らくこの宮殿内にいる……はず。
無事を確かめねーとまだ何とも言えねーけどさ、そんな感じがする。