暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】
「わ!!!!」
思わずビックリして大きな声を出すと、そんな姿を見て面白そうにアルヴァン王子様はハッハッハッと笑った。
「面白い反応だ」
「大変失礼致しました……」
私もギャビンさんのように深く礼をする。
今更こうしても無礼だった事には変わりないのだが。
このアルヴァン王子様がどんな気性の方なのか知らないが、もし相手が陛下であればまず無礼な態度を取った使用人の命はなかったと思う。
まぁ使用人から聞いた話しでは、そんな横暴ぶりも最近では収まったと聞くけど。
「別に良い。気にしてなどいないからな」
____ザワザワ……。
王子様のそんな言葉で更に辺りはザワツキ始める。
一体何なのよ………。