暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】

送られてしまう前に出来るだけの情報をやはり得ておきたい………………そう思うと今のこの状況は何だかんだとっても美味しいのではないか?


私は情報を得るために先程の返答も含め王子様へ話しかけた。


「奴隷上がりが他にいれば、同じ境遇育ち同士話が合うのではないかと思っただけでございます。その者がここへ居ないのは大変寂しく思いますが、何れ私もその方のように他国へ送られるのであれば関係のない話でございました」

何だか最後がトゲトゲして聞こえるけど………まぁ、気にしない!

それよりもこれによって王子様が何て返されるのかがちょっと気になる………………。 

私は一度下の方へ下げていた視線を再び上げると、王子様の方へと視線を合わせた。

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