たとえ、この恋が罪だとしても。
「…何してんの?」
ドアを開けてすぐ、出てしまった言葉。
「何って、着替え。制服だと窮屈だろ」
そう言う光太郎の格好は、上半身裸。
着替えの途中だった。
「それは、わかる。けど、何で先に着替えとかないの?」
「先に部屋掃除してたんだよ。てか、そんなに見んなよ。変態」
「は!?」
確かに、光太郎から視線を逸らさずに話してたけど…
「光太郎の裸なんか、見慣れてるし。どうってことない」
小さい頃からずっと一緒にいるから、今さら光太郎の裸を見て¨きゃっ¨なんて言わないし。
「…ふーん」
Tシャツを着ながら、そう返事をした光太郎。
「とりあえず、座れば?今、お茶持ってくる」
目も合わせずそう言った光太郎は、部屋から出て行った。