たとえ、この恋が罪だとしても。
あの時のことがあるから、お兄ちゃんの部屋までは行かないけど…
お母さんはどこに行ったんだろう?
買い物?
鞄をリビングのテーブルの上に置き、台所に向かう。
今日どこか出掛けるなんて言ってったけ?
冷蔵庫から麦茶を出すと、コップに注ぐ。
朝、眠すぎてお母さんの話なんかほとんど聞き流してるからなぁ…
麦茶を冷蔵庫に戻すと、麦茶が入ったコップを片手にリビングへと戻る。
ちゃんと、聞いとけばよかった…
歩きながら麦茶を飲み、リビングにあるソファへと向かっていると…
「ぶっ!」
ビックリして、麦茶を吹き出してしまった。
え…
え…!!??
驚きのあまり、コップを落としそうになる手を反対の手で支える。
なんで…
てか、全然気付かなかったんだけど!!
ソファで、お兄ちゃんが寝てるなんて!!!!!