たとえ、この恋が罪だとしても。




目の前にはソファに寝転んだお兄ちゃんの姿が…

ソファに対して身長が大きいのか足は折り曲げ、自分の腕を枕に仰向けに寝ている。


「…」

全然…気付かなかったー…

コップ片手に静止したまま、動けなくなってしまう。

お兄ちゃんの靴が玄関にあったから、家にいるのはわかってたけど…まさか、リビングのソファで寝てるなんて思ってもみなかった。

てか、ここで寝てることが珍しい…
いつも、ご飯食べる以外は自分の部屋にいることが多いから。

小さい頃はよく、このソファで二人で昼寝とかしてたけど…


今はこのソファも、お兄ちゃん一人でいっぱいいっぱい。



…なんか、寝づらそうなんだけど…

足音を立てないように、ソファで寝ているお兄ちゃんの元へ近づく。




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