たとえ、この恋が罪だとしても。
しまった…と思っても、もう遅い。
「白石…」
苦笑いをした山崎先生と、呆れ顔のお兄ちゃんが後ろに振り返った。
「…あはは」
せっかく、お兄ちゃんがうまくまとめようとしていたのに私はー…
「白石…ということは、この生徒さんの妹さんですか?」
警察の人が私に向かって聞いてきた。
「あ…はい」
笑って誤魔化そうとしていた表情を引き締め、返事をした。
「学校の先生に、兄妹の生徒が2人…これは、どういった組み合わせでしょう?詳しいことは、署で聞かせてもらってもよろしいですか?」
笑顔でそう言った警察の人に、¨はい¨と言い従うしかなかった。