たとえ、この恋が罪だとしても。


「そうか…やっぱり…白石っていう名字を聞いて、誰かに似てるって思ったんだよな。兄ちゃんの方が入学してきた時は」

何故か、¨兄ちゃんの方が入学してきた時は¨を強調して言った山崎先生。

「若い頃の達也にそっくりだと思ったよ。あの綺麗な顔立ちと、運動神経抜群なところ」

達也って…お父さんの名前…

え…山崎先生は、私の両親2人と知り合いだったの?

「それに比べて妹の方は…」

ドキ!

山崎先生と目が合った。

…どうせ身長も小さくて、お兄ちゃんと比べて勉強もできなくて、スポーツもできないって言うんでしょ?

少しふて腐れて、山崎先生の言葉を待っているとー…




「真優は私の子です!!!!」



「!?」


隣にいたお母さんが突然、そう叫んだ。




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