たとえ、この恋が罪だとしても。
翌日、昨日と同じ時間に美術室に行くと、山崎先生がもう待っていた。
私には私服で来いって言ったくせに、山崎先生はいつも以上にスーツをきっちりと着ている。
そんな姿に、"どこに行くんですか?"と聞いても答えてくれない。
とりあえず、山崎先生が運転する車に乗り、学校を後にした。
車内では山崎先生は一言も喋らない。
いつもと違う山崎先生の雰囲気に、どうしていいかわからず目的地に着くまで黙っていることにした。
車の窓から外を眺めていると、見たことがない風景が広がっている。
一体、どこに向かっているんだろうか?