たとえ、この恋が罪だとしても。
「ねぇ、真優ちゃんって彼氏いるの?」
「へ?」
休み時間、一人席に着いて窓の外を眺めていると、同じクラスの女の子が聞いてきた。
「彼氏…?」
意味はわかっているが、生まれて初めてされた質問にポカーンっとしてしまう。
「もしかして…光太郎くんが彼氏だったりする?」
「え!?」
光太郎!!??
「だって、いつも一緒に登校しているみたいだし…学校内でも、仲良さそうだし」
いやいやいや…
首を思い切り横に振る。
「光太郎とは家が隣だし、幼馴染だから…それに、光太郎は私というよりお兄ちゃんの犬…いや、ファン?みたいな」
お兄ちゃんが朝練の時は二人で登校しているが、たまにお兄ちゃんがいる日があると、私を置いて二人で登校してしまうぐらい、光太郎はお兄ちゃんにベッタリ。
「そうなんだ。小学校の時からずっと仲良いから、付き合ってるのかと思った。じゃあ、真優ちゃんは今好きな人いないの?」
好きな人ー…
そう聞かれ、頭に思い浮かんだのは…
「…いないよ」
言葉に出して言えない人。
「そっかー。あ、やば!授業始まる!!ごめんね、色々聞いちゃって」
「ううん」
本鈴が鳴ると、女の子は急いで席に戻って行った。
しばらくして、先生が教室に入ってきて授業が始まった。