たとえ、この恋が罪だとしても。
「だから、真優がお兄ちゃん好きって言うのはもう口癖みたいなもん?昔から、お兄ちゃん大好きってうるさかったし。気持ちわかるけど」
光太郎のお兄ちゃん愛の力説に圧倒されたのか、女の子たちの表情がさっきと違う。
「あんなカッコイイお兄ちゃんと比べたら、好きな男の子なんかできないよね」
「確かに…」
「真優ちゃんごめん。おかしいなんて言って」
さっき¨おかしい¨と言った女の子が謝ってきた。
「う…ううん」
光太郎のおかげで場の雰囲気が戻ったことに、ホッとした。
けどー…
¨お兄ちゃんが好きっておかしいよね¨
その言葉が、私の心に深く刻み込まれた。