たとえ、この恋が罪だとしても。
6畳の自分一人の部屋。
私が小学校3年生の時までは、お兄ちゃんと同じ部屋だった。
けど両親が突然、部屋を分けた。
何故かと聞いてみると、¨そろそろお兄ちゃん離れしなさい¨でさっきと同じ事を言った。
「なんで…」
お兄ちゃんを好きでいちゃダメなの?
そればかりが、脳内を支配している。
「…そうだ」
勢いよく起き上がり、ベットから降りた。
静かに部屋のドアを開け、忍び足で階段を下りた。
向かう先は、両親の寝室。
あそこには、お父さんのパソコンがある。
わかんなかったら、調べればいいんだ。
そう思い付き、こっそりと寝室に忍び込んだ。