たとえ、この恋が罪だとしても。




「まぁ、いいや。帰り迎え行くから、美術室で待ってろよ」

「え!?だって、光太郎の方が遅いじゃん!!」


美術部は時間は決まっていないが、いつも6時には終わっている。

それに比べてバスケ部は、7時ぐらいまで練習している。


「いいから。先に帰ったら、家まで乗り込むからな」

「は!?ちょ…光太郎!!??」


言うだけ言うと、光太郎は廊下を走って部活に行ってしまった。



「もう!」


待ってるなんて言ってないのに!


強制じゃんか!!!



「バカ光太郎」


ブツブツと言いながら、美術室へと向かった。




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