キス逃げ ―衛side―
キス逃げ
「衛《まもる》先輩」
「ん?」
―――チュッ
「へ?!?!」
一瞬、何が起きたか分からずポカンとしている視線の先には、嬉しそうな顔で走り去る女の子がいた。
またか……
そう、今のは
【キス逃げ】
最近、どうやら学校で流行ってる遊びらしい。
スカート捲りやブラはずしと同じ類の遊びで、好きな人にキスをして逃げるって遊びなのだ。
まぁ、キスって言うより肩がぶつかった位にしか感じない。
まるで、サッカーボールとキスしている感覚。
そんなのに、何も感じるハズが無い訳で……
「なにボーっとしてんのよ」
なんて考えていた矢先に、雷の様な怒鳴り声と後頭部に激痛が走った。
――――バシッ
「…ってぇ~~な、紗柚《さゆ》何すんだよ」
「高2にもなって、ボーっとしてるあんたが悪いんでしょ」
立ち止まり頭を抱えこんでいると、その隣をスタスタ歩き帰って行く紗柚。
「ん?」
―――チュッ
「へ?!?!」
一瞬、何が起きたか分からずポカンとしている視線の先には、嬉しそうな顔で走り去る女の子がいた。
またか……
そう、今のは
【キス逃げ】
最近、どうやら学校で流行ってる遊びらしい。
スカート捲りやブラはずしと同じ類の遊びで、好きな人にキスをして逃げるって遊びなのだ。
まぁ、キスって言うより肩がぶつかった位にしか感じない。
まるで、サッカーボールとキスしている感覚。
そんなのに、何も感じるハズが無い訳で……
「なにボーっとしてんのよ」
なんて考えていた矢先に、雷の様な怒鳴り声と後頭部に激痛が走った。
――――バシッ
「…ってぇ~~な、紗柚《さゆ》何すんだよ」
「高2にもなって、ボーっとしてるあんたが悪いんでしょ」
立ち止まり頭を抱えこんでいると、その隣をスタスタ歩き帰って行く紗柚。