大好き
「…ってことがあったんだぁ…」

あたしはカラコロとドリンクの氷を突っつきながら話した。

「そっか…知ってたんだね…」

悲しそうな顔をする由季。

「そんな顔しないでっ。知ってても諦められないあたしがいけないんだから…」

無理矢理だけど笑顔を作ってた。

由季が悪いんじゃないのに…

そんな顔させたくないのに…

「由季…ごめんね…」

フルフルっと軽く頭を横に振った。

このままじゃダメだよね。

あたしは強くそう思った。
< 10 / 47 >

この作品をシェア

pagetop