大好き




「…センセ…が…すき…ぃ…」

初めて恋をした。
初めてには重すぎる辛い恋…

叶うことの無いこの思い…

「…ごめん。…ごめん。飛鳥…」

困った顔であたしを見つめた。

分かってたよ?
大切な人がいる…
それがあたしじゃないことも…

分かってたよ?
センセが困ること。

でもね。一瞬でも良いから…この瞬間だけでも、あたしだけを見て欲しかった。

…あたしだけの事考えて欲しかった…

ごめんね…センセ…

何も言えずあたしは資料室から飛び出した。
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