大好き
「おはよー」

「おはよー」

挨拶が飛び交う中、あたしは教室のドアを見つめていた。

久しぶりに先生の授業に出る。

どんな顔で会えばいい?

あたしはその場で立ち尽くした。

「おはよ。飛鳥」

ポンっと肩を叩かれ振り向くと、由季が立っていた。

「おはよ。」

あたしも笑顔で答えた。

「大丈夫。あたしが居るよ」

あたしの不安を感じたのか由季が笑顔で言った。

「うん。」

頷くと教室のドアを開けた。
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