大好き
ガラッ

ドアの向こうには、授業の準備をする生徒とセンセがいた。

扉の音で顔をこちらに向けるセンセ…

少し驚いた顔の後、少し切なそうに眉を寄せ笑った。

ズキっ

あたしは何も言えず席につき、授業を受けた。

こんなセンセの顔が見たかった訳じゃないのに…

あたしのせいだよね…

もうセンセはあの笑顔を見せてくれない…

そう思うと切なくて自分が壊してしまった関係が凄く儚く尊い物だと感じた。
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