大好き
「センセ、あたしのモデルになって?」

センセは少し驚いたようにこっちを見る。

「卒業制作か…どうして俺を?」

センセはいつになく真剣な表情になる。

「飛鳥は、風景画じゃないのか?」

確かにあたしは空や鳥をメインにした風景画を描き続け、卒業後もそれを教わるため、ここに残る。でも…

「最後だから…」

あたしはそっと呟く…

「そっか…」

センセは優しく笑って引き受けてくれた。

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