大好き
放課後の短い時間をセンセと共に過ごした。

きっと本科を卒業したらこんな時間は2度と無いと思う。

最後の時間に筆を走らす。

白いキャンバスに描かれていく、大好きな人。

センセは幾度と無くあたしの絵を見ようとしたがあたしは頑なにそれを拒んだ。

「完成したらね」

同じ事を繰り返して…
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