大好き
「飛鳥」

大好きな声…
この声が好き…

「なぁに?センセー」

初めて出会ったその日からもう1年半センセイは毎日あたしに話しかけてくれる。
優しい顔で…
優しい声で…

「お前だけだぞ!」

センセはあたしの頭を持っていた教科書で軽く叩く。

「痛っ。え?何かあった?」

全く心当たりが無かった。

「課外授業」

呆れたようにため息を漏らした。

「あ。ごめんなさいっ!センセーあたしパスでっ」

急いで出席表に欠席の丸を付けて提出した。

ここはあたしが通うなら美術の専門学校。
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