大好き
由季が絵の前で立ち止まる…

タイトル
『キミ…想う時』

それは夕焼けに染まった窓の外を切なそうに笑いながら眺めるセンセの横顔。

オレンジ色に染まった横顔がセンセだと分かるのは多分、由季しか居ないだろう…

どこか遠くを見つめ微笑む姿は大切な人を見つめる優しい眼差しだった。

由季は何もいわず泣いていた…

繋いだ手に力を込めて…

『キミ…想う時』

これがあたしの卒業…

センセとの恋の卒業だった…

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