大好き
本科を卒業してからは、就職しながらもあたしは学校に通っていた。

少ない時間の中でも自分が好きな物と向き合って居たかった…

だけどもう終わりにしようと思った。

今…あたしのお腹の中に小さな命が生きている。

センセとの恋を乗り越えて好きになった人の子供

来年の春には彼と結婚する予定

あたしはセンセを捕まえて辞めることを告げた。

「センセ…5年間お世話になりました」

センセは少し寂しそうな顔をしたあといつもみたいにニカッと笑いあたしの頭をぐちゃぐちゃに撫でた。

「お疲れ」

センセには辞める理由を話していない。

「ねぇ、センセ。お願いがあるの…」

「ん…?」
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