大好き
妹みたい…
最高じゃない?
嬉しいこと…

なのに…

なのにね…

やっぱり、それじゃ嫌なの。



涙が出そうなのをこらえてセンセと彼女を見た。

『じゃあ、あたしはこれからバイトなんで…』

出来るだけ明るく言って軽く頭を下げた。

『飛鳥。あんまり頑張り過ぎるなよ』

そう言ってニカッと笑いながら頭をぐしゃぐしゃっと撫でた。

この顔が好き…

あたしは足早にセンセと彼女の前を去った。

そんなことしないでよ…

痛いよ?

そんな優しさあたしには痛いだけだよ。

あたしはセンセの妹じゃない…

妹にはなりたくないの…
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