小さな百合の花
そんな雨降り平日勤務。
休憩の時間がきた。
1人で従業員専用の休憩室に向かう。
ガラスで囲まれた喫煙室にはもちろん行かず、禁煙席に座る。
目の前でやっているどうでもいいテレビを見ながら温かいお茶をすする。
すると入り口からさっきずぶ濡れだった彼が入ってきた。
「おつかれさまです」
と彼は私に一声かけると、喫煙席にまっしぐら。
そりゃあ、誠実そうな男の子でも煙草は吸うよね。
私も椅子から腰をあげ、煙が充満した喫煙席へ向かう。
彼の前に座ると、彼に歳を聞かれた。
「何歳っすか?」
「え、今年で19やけど。そっちは」
「俺は今年20っす」
「あ、そうなんや。ぢゃあ、そっちの方が年上やし同期なんやからタメ語でいーやん」
と言った後からの彼はとてもリラックスムード。
私が先輩じゃない上に年下と分かったからなのか、それとも私は根っからなめられる性質なのか。
彼は片足を椅子に持ち上げ折り曲げて、椅子の座り方は確実なヤンキー。
煙草をぷかぷかと吸いながら、誰かに電話をかける。
「あ、もしー?」
イメージと180度違うってこういうこと。
彼は私のさっきまでのイメージを見事に崩してみせた。
眉間には煙草を吸うとき特有の皺を寄せて、私は全く眼中に入っていない様子。
私が話しかけても目を合わせずに受け応え。
なんやねん、こいつ。
私の1番嫌いなタイプ。
休憩の時間がきた。
1人で従業員専用の休憩室に向かう。
ガラスで囲まれた喫煙室にはもちろん行かず、禁煙席に座る。
目の前でやっているどうでもいいテレビを見ながら温かいお茶をすする。
すると入り口からさっきずぶ濡れだった彼が入ってきた。
「おつかれさまです」
と彼は私に一声かけると、喫煙席にまっしぐら。
そりゃあ、誠実そうな男の子でも煙草は吸うよね。
私も椅子から腰をあげ、煙が充満した喫煙席へ向かう。
彼の前に座ると、彼に歳を聞かれた。
「何歳っすか?」
「え、今年で19やけど。そっちは」
「俺は今年20っす」
「あ、そうなんや。ぢゃあ、そっちの方が年上やし同期なんやからタメ語でいーやん」
と言った後からの彼はとてもリラックスムード。
私が先輩じゃない上に年下と分かったからなのか、それとも私は根っからなめられる性質なのか。
彼は片足を椅子に持ち上げ折り曲げて、椅子の座り方は確実なヤンキー。
煙草をぷかぷかと吸いながら、誰かに電話をかける。
「あ、もしー?」
イメージと180度違うってこういうこと。
彼は私のさっきまでのイメージを見事に崩してみせた。
眉間には煙草を吸うとき特有の皺を寄せて、私は全く眼中に入っていない様子。
私が話しかけても目を合わせずに受け応え。
なんやねん、こいつ。
私の1番嫌いなタイプ。