小さな百合の花
チェーン店の居酒屋に着くと、個室の宴会席に案内された。
ふすまを開くと煙草の煙が充満していて白く濁っていた。
そこにはざっと数えて8人以上の男性の方々。
その中には勤務中に見かけた先輩もちらほら。
「おつかれさまでーす」
テーブルにはジョッキやグラスが所狭しと置いてあってそのほとんどが空だった。
それだけで大分飲んだと推測できる。
座敷に座ると新人は一人ずつ自己紹介させられた。
そして先輩からの質問攻め。
そこれ一際異色を放って空気を凍らせたのが奴だった。
まず、あぐら。
しかも態度大きく。
先輩たちの前でもぷかぷか煙草。
そして適当な受け応え。
やっぱり奴は人の目を見ない。
そんな奴を見て、先輩たちが気を遣っているのが分かる。
この空気、自分でしてるということに気づかないんだろうか。
そろそろ終電があるんで、席を立った帰り際。
同じ歳の女の子と2人で帰ることになった。
バイト先で、彼女は私より半年ほど先輩なのだが奴に対して怒り爆発。
「なにあの態度。あんな奴、この先苦労するよ」
私もそれに同意した。
本当に、私が一番嫌いなタイプ。
もったいないな、顔はかっこいいのに。
ふすまを開くと煙草の煙が充満していて白く濁っていた。
そこにはざっと数えて8人以上の男性の方々。
その中には勤務中に見かけた先輩もちらほら。
「おつかれさまでーす」
テーブルにはジョッキやグラスが所狭しと置いてあってそのほとんどが空だった。
それだけで大分飲んだと推測できる。
座敷に座ると新人は一人ずつ自己紹介させられた。
そして先輩からの質問攻め。
そこれ一際異色を放って空気を凍らせたのが奴だった。
まず、あぐら。
しかも態度大きく。
先輩たちの前でもぷかぷか煙草。
そして適当な受け応え。
やっぱり奴は人の目を見ない。
そんな奴を見て、先輩たちが気を遣っているのが分かる。
この空気、自分でしてるということに気づかないんだろうか。
そろそろ終電があるんで、席を立った帰り際。
同じ歳の女の子と2人で帰ることになった。
バイト先で、彼女は私より半年ほど先輩なのだが奴に対して怒り爆発。
「なにあの態度。あんな奴、この先苦労するよ」
私もそれに同意した。
本当に、私が一番嫌いなタイプ。
もったいないな、顔はかっこいいのに。