ブレインゲーム
2人は都会の真ん中にいた



タオルの奪い合いは激しさを増して来た



少し先に、さっき古葉を誘って来た赤タオル達がいた



「あっ、さっきの…。」



誘って来た奴らは1人を囲むことに成功した



…が



「罠だな…」



古葉がつぶやいた瞬間、囲んでた奴らの背後から人が来てあっという間にタオルを奪っていった



「1人の奴は囮かぁ、上手い事考えたね〜」



と鳴山は感心した



タオルを取られた奴らは必死に追ったが1分経ってしまった



「あ〜あ、ドンマイだな」



と目を反らしたら、近くに3人組の奴らがいた



「よし、行ってくる」



古葉は3人組に突っ込んだ


「あのっ…」



相手は高校2、3年って感じだった



高校生はタオルを確認してから少し近づいて来た



合わせる様に古葉は歩み寄った



「何だよ?びっくりすんじゃねえかよ。同じ赤タオルだから良かったけどよ」



3人は睨み付けてから



「仲間には入れらんねえぞ。他を当たれや」



とニヤニヤと古葉を笑った



すると古葉は逆を指差して



「あぁー、青タオルのグループだ」



と叫んだ



「なっ、どこだ?」



3人は一斉に後ろを向いた



その瞬間に古葉は2枚赤タオルをとって走り出した
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