ブレインゲーム
事務所に入りすぐに烏丸は問い詰めた



「ブルーカードがどうしたんだよ?」



5番は落ち着き払ってココアを作っている



この事務所には沢山の種類の飲み物があるらしい



「なーんかね、9番にブルーカードを渡したから残り4枚になったらしい」



烏丸はニヤリと笑った



「なるほど」



「しーかも、残り4枚の使い道は決まってるって」



「あっ?何に使うんだ」



烏丸は前のめりになって聞いた



5番はココアを烏丸に渡して落ち着かせてから話した



「古葉は烏丸が票を買うときに全員同じ額にはしないことを読んでる。だから1番高い額で買った奴を9番に調べさせてそいつらを買い、少しでも金額の差を埋めるつもりらしい」



烏丸は聞いた途端笑い出した



古葉の作戦には正直烏丸は驚いていた



しかしばれていてはそれは作戦として成り立たない



「ゲームは思ったとおりに動いてる」



烏丸はそう言って高笑いをし続けた
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