ブレインゲーム
5番は古葉に会い軽く話した後すぐにいなくなった



9番のことは結局知らず仕舞い



あと30分で最後の投票が始まってしまう



メモをチラチラ見ながら売買をしていた



「えっと、次は…」



すると後ろから



「ひははは、もう止めちまえよ」



声の方に振り向くと烏丸がいた



ぴりぴりした雰囲気の中少し睨んだ後



「構ってる時間ねえんだ、悪いな」



古葉は軽く流して走ろうとすると



「お前9番をスパイに送り込んだだろ」



ピタッと止まり少し考えてから古葉はうつむき



「さあな、知らねえ」



と小さく言って烏丸を尻目に走り出した



烏丸はただへらへらと笑っていた



古葉は息を切らしながら走り売買をし続けた



古葉にも当然勝利の方程式がある



そのためには急ぐことがとにかく先決



ただ止まる事なく流れ続ける時の速さに焦りながら走り続けた
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