ブレインゲーム
「ひはは、投票結果が楽しみだな」



黙々と進む投票を見ながら烏丸は鼻で笑った



余裕のそぶりを露骨に見せていた



「ああ、本当だよな」



古葉もニコニコしながら投票を見守っている



古葉の笑顔の意味を烏丸はこの時はまだ知るはずもなかった



古葉の作戦は全て見透かしたし5番という頭脳があったしなにより倍の金を持っている



烏丸は古葉の笑顔にビビる自分に言い聞かせた



「ひはは、おい古葉」



「なに?」



「お前がスパイに送った9番を使い俺はお前の情報を全て崩した」



不安からか早口になっていた



「ふ〜ん」



「さらにお前の情報は全て筒ぬけだったんだよ」



「あっそう」



「何でかと言うと…」



「うるせえよ」



突如古葉が遮った



「結果出てから好きなだけ喋れよ」
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