ブレインゲーム
5番と9番はすぐに来た



「早く言ってみろよ、てめえが勝った理由をよ」



急かす烏丸を尻目に古葉は深呼吸をしてから話し始めた



「まあいろいろ言いたいことはあるけどまずはお前が勘違いしてるところから」



古葉は9番に目をやった



「何だよ?9番はてめえのスパイなんだろ」



「いや…9番は終始お前の味方だったんだよ」



烏丸も9番を見た



「あっ?嘘付けよ。9番は古葉に俺の情報を渡してたんだろ?」



烏丸はうっすら汗をかいていた



一人でヒートアップしてるためであろう



「そのこと誰から聞いたんだ?」



「あっ?それはてめえのところにスパイの話を持ちかけた5……番…」



何かに気がつき言葉を言い終わらぬ前に5番を睨んだ



5番は笑っていた



「まさか、てめえ…」



烏丸の言葉が震えた



古葉はゆっくりと口を開け



「5番は俺のスパイだ」
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