ブレインゲーム
烏丸は黙った



「そーいうことなんだよね、悪いね烏丸」



5番は缶コーヒーを飲みながら烏丸の肩をぽんと叩いた



烏丸は微動だにしない



何かを考えてるようにも見える



古葉はまた話し始めた



「だから、お前の持ってた情報は全部間違ってて俺が持ってる情報が正かったんだよ」



しばらくの沈黙の後烏丸は古葉達を睨みながらまた叫んだ



「待てよ、俺の情報の誤りがあったとしても第一にお前は金銭的に51票も買えるはずねえんだよ」



「ああ…やっかいなことしてくれたからな。大変だった」



全員ちらりと住民を見た



「なーにをしたの?烏丸は」



5番が聞くと9番が早口で話した



「烏丸俊哉の命令で俺は住民全員に話し掛けて5万以下では票を買えなくした」



「どーいうこと?」



「住民は金を欲しがってるから交渉すれば5万は両プレーヤー払えるから粘れとか適当に言ったんだ」
< 194 / 338 >

この作品をシェア

pagetop