ブレインゲーム
「めんどいとこと言うと?」



「あいつの特技なんだけど、コイントスとダイスの目を操れんだよ」



倉間は信じられなかった



「えぇぇ!?、どうやるんですか?」



倉間が聞くと鳴山はサイコロを振って



「やり方はねえな。コインはひたすらトスって、ダイスはひたすら振る。それだけだな」



サイコロの目は6だった



「じゃあ、あの子にギャンブルで勝てるんですか?」



鳴山はひたすらサイコロを振っている



「まあ、大体勝てないっしょ。カードにしても向こうのほうが実力上だろうし。いかさまはすぐばれるだろうし、いかさま上手そうだし。じゃんけんくらいならいけるんじゃん?」



ダイスは5回連続で6



「えっ!?鳴山さんも?」



倉間は鳴山を見た



「コインはできないけどな、ダイスは出来る」



ひたすら6を出す



倉間は、鳴山が味方でよかったと思った



そしてさっきの芥川とのコイントスをひどく後悔した
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