ブレインゲーム
「まっとりあえず3回戦までは会えるから話すことねえや、じゃあな」



鳴山が去ろうとすると



「鳴山氏、あなたは暇じゃないですか?」



鳴山はぴたりと止まった



「そう見えるか?」



「はい、あなたならもう勝ち確定のお金は集められたでしょう?」



「まあな、集めたし暇だし大正解だよ」



鳴山は指で丸を作った



「鳴山氏なら当たり前のことです」



「何が言いたいんだ?」



一歩近づいた



「実は私も勝ち抜け確定のお金を集めて銀行に預けて暇なんですよ」



話しが掴めなかった



「つまり鳴山氏、私とギャンブルをしませんか?」



唐突な一言に固まった



ギャンブルの実力は鳴山の方が上だ



しかし風間という男は計り知れない
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