ブレインゲーム
「ではスペードの1から5とハートの1から5だけを用意してください」



鳴山は言われた通りにした



「その10枚しか使いませんので後は片付けていただいて結構です」



ポケットにトランプを入れた



「では鳴山氏はスペードのカードを持ってください。私はハートを持ちます」



鳴山は1〜5を順番に揃えた



「今からやるゲームはバトル5です」



「バトル5?」



聞いたことないゲームだ



「今私が考えたゲームです。もしかしたらたらあるかも知れませんが」



風間が考えたゲームなら必勝方があるかもしれない



そう鳴山が考えると



風間が唐突に



「必勝方はありませんから安心してください」



「そ、そうか。ならいい」



ちょうど探りを入れようかと思ったとこだった



「鳴山氏ならそろそろ探りを入れてくると思ったんです」



風間尚人 先読みの天才


鳴山は身震いしてふっと笑った
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