ブレインゲーム
「おばけー」



思いきり叫んだ



大体の人は笑うだろう



しかし例外が今ここに…



「どこだ、どこだ、どどこだ」



跳ね起きて騒ぎ出した



「あっ、おはようございま…す」



「だ〜、悪霊退散ー」



今確かに目が合ったのに…



「僕ですよ、倉間です」



今度は小さくなって震え始めた



鳴山さんがいざという時以外は絶対言うなと言っていたが…



もう一度丸くなった古葉を見て



「まさかここまでとは…」



とりあえず尊敬してる人がビビってる姿をこれ以上見たくないため落ち着かせようと頑張った



もう一度息を吸って



「く・ら・ま・で・す〜」



大声のおかげで古葉はやっと倉間をしっかり見た



「あれ?倉間…幽霊は?」



どんなに賢くても人の子だな…



しかし単語でビビるとは…
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