女の子は両親とは
来ていないようだった


一人、寂しそうな表情で
外を眺めている



その表情は幼さを
感じさせない
どこか、人とは
違う雰囲気を放っていた。




するとなぜか私は
さっきカーステレオで
聴いたバイオリンの音色を思い出し、

彼女の表情と重ねていた




初めて会う、ただの
女の子なのに


何故かこの子から
目をそらせなかった
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