黒豹プリンスと傷だらけのプリンセス
第六章 激闘
私達は大急ぎで、ペガサスの引く車でアルビンへと向かった。
私とレオパードの周りでは、同じくペガサスに引かれたパンターの兵士達が我先にとアルビンへの空路を急いでいた。
「何が何でも、ウルフ達よりも先にアルビンへ着かないと……」
私の胸はその想いでいっぱいだった。
だって、アルビンにいるのは健と瓜二つのサーバル。
とても他人とは思えなくて……
絶対に、ウルフの毒牙にかけさせてはいけない。
そう思えば思うほどに、私の気は逸っていた。
「着いた!」
私達はアルビンの王城、ブランに着くと、ペガサス車から飛び降りた。
出迎えてくれたのはマーゲイで、城の前で目を丸くしていた。
「まぁ、レオパードプリンスにうららプリンセス。これは、一体……?」
「たけ……サーバルは無事? 無事なの?」
すると、マーゲイは不思議そうな顔をしながらも頷いた。
「はい、今日は体調が戻られたかのようで。今しがた、朝食を取り終えられましたよ」
その言葉に私は安心して。
思わず、へなへなとへたり込んだ。
「良かった。本当に、良かった……」
そんな私の様子を見て、マーゲイは首を傾げて不思議そうに尋ねた。
「でも、これほどの軍を連れられて……一体、どうされたのですか?」
「そうだ。安心してもいられないわ」
彼女のその言葉が、安心のあまり脱力した私を途端に現実に引き戻した。
私とレオパードの周りでは、同じくペガサスに引かれたパンターの兵士達が我先にとアルビンへの空路を急いでいた。
「何が何でも、ウルフ達よりも先にアルビンへ着かないと……」
私の胸はその想いでいっぱいだった。
だって、アルビンにいるのは健と瓜二つのサーバル。
とても他人とは思えなくて……
絶対に、ウルフの毒牙にかけさせてはいけない。
そう思えば思うほどに、私の気は逸っていた。
「着いた!」
私達はアルビンの王城、ブランに着くと、ペガサス車から飛び降りた。
出迎えてくれたのはマーゲイで、城の前で目を丸くしていた。
「まぁ、レオパードプリンスにうららプリンセス。これは、一体……?」
「たけ……サーバルは無事? 無事なの?」
すると、マーゲイは不思議そうな顔をしながらも頷いた。
「はい、今日は体調が戻られたかのようで。今しがた、朝食を取り終えられましたよ」
その言葉に私は安心して。
思わず、へなへなとへたり込んだ。
「良かった。本当に、良かった……」
そんな私の様子を見て、マーゲイは首を傾げて不思議そうに尋ねた。
「でも、これほどの軍を連れられて……一体、どうされたのですか?」
「そうだ。安心してもいられないわ」
彼女のその言葉が、安心のあまり脱力した私を途端に現実に引き戻した。