黒豹プリンスと傷だらけのプリンセス
第七章 パンターでの戦い
アルビンのブラン城へは、家臣が城外……ウルフ軍の様子を伝令するために走り込んで来た。
「サーバルプリンス。ウルフの軍は引き、当分は侵攻してくる様子はない模様です」
サーバルのもとへ来た家臣の言葉で、私達はホッと息をついた。
「しかし、何やら別の方向へ向かって動き出しているようで……」
「えっ……」
その言葉で、私達の中には再度、緊張が走った。
「別の方向って……」
「はい。ヴォルブの西側……パンターの方へ」
「何ですって!?」
思わず私の口からは、驚愕と絶望の声が出た。
私達がつい数時間前にウルフ軍を退けたはずなのに、こんなに連続で!?
しかも、今はパンターの軍は大半がこちらに移っていて、本国は手薄……
「こうしちゃいられない! レオパード、早く! パンターに戻るわよ!」
「あぁ。私達のパンター……。ウルフ達が攻め込むまでに、何としてでも着いて守らなければ……!」
私とレオパードは大急ぎでペガサス車の準備に走った。
「サーバルプリンス。ウルフの軍は引き、当分は侵攻してくる様子はない模様です」
サーバルのもとへ来た家臣の言葉で、私達はホッと息をついた。
「しかし、何やら別の方向へ向かって動き出しているようで……」
「えっ……」
その言葉で、私達の中には再度、緊張が走った。
「別の方向って……」
「はい。ヴォルブの西側……パンターの方へ」
「何ですって!?」
思わず私の口からは、驚愕と絶望の声が出た。
私達がつい数時間前にウルフ軍を退けたはずなのに、こんなに連続で!?
しかも、今はパンターの軍は大半がこちらに移っていて、本国は手薄……
「こうしちゃいられない! レオパード、早く! パンターに戻るわよ!」
「あぁ。私達のパンター……。ウルフ達が攻め込むまでに、何としてでも着いて守らなければ……!」
私とレオパードは大急ぎでペガサス車の準備に走った。