黒豹プリンスと傷だらけのプリンセス
第四章 三種の宝玉
時間の経過するのはあっという間で、私がこのパンターに来てから、もう半年が経とうとしていた。
最初は違和感ばかりだったこちらでの生活にも、私も徐々に慣れてきて。
初対面では幼くて純粋だったジョンは、その半年の間にすっかり悪ガキと化した……というか、本性を現した。
この頃では、朝はこいつとの追いかけっこで始まる。
「こら、ジョン! 私のスカート、返しなさい!」
「はははっ。うらら、こっちだよー」
「こぉら!」
パンツ姿のまま城内をドタバタとジョンを追いかけていると……
その小さいジョンを、彼がヒョイと持ち上げた。
「わっ、こら、ちょっと。放せよ!」
「こら、ジョン。朝からプリンセスに悪戯をしたらダメだろ」
幼いジョンを抱える彼……
レオパードは私に目をやると、白い歯を見せてクスッと爽やかに笑った。
「それにしても、プリンセス……すごい格好ですね」
「放っといてよ、もう……」
私は顔中が熱くなって……腕を組んでそっぽを向いた。
そんな私とレオパードを見たジョンは、不機嫌に頬を膨らました。
「降ろせ、降ろせよ!」
「あ、こら……」
レオパードの腕をすり抜けたジョンはドタンと床に降りて、彼をキッと睨んだ。
「うららは、僕のだ!」
「えっ……」
私はレオパードと目を合わせた。
「僕、大きくなったら王子になって、うららをプリンセスにするんだ! だから、レオパードなんかにはやらないんだ!」
ジョンはそう言って、自分の部屋……まだエマがぐっすりと眠りについている子供部屋へと走り去って行った。
最初は違和感ばかりだったこちらでの生活にも、私も徐々に慣れてきて。
初対面では幼くて純粋だったジョンは、その半年の間にすっかり悪ガキと化した……というか、本性を現した。
この頃では、朝はこいつとの追いかけっこで始まる。
「こら、ジョン! 私のスカート、返しなさい!」
「はははっ。うらら、こっちだよー」
「こぉら!」
パンツ姿のまま城内をドタバタとジョンを追いかけていると……
その小さいジョンを、彼がヒョイと持ち上げた。
「わっ、こら、ちょっと。放せよ!」
「こら、ジョン。朝からプリンセスに悪戯をしたらダメだろ」
幼いジョンを抱える彼……
レオパードは私に目をやると、白い歯を見せてクスッと爽やかに笑った。
「それにしても、プリンセス……すごい格好ですね」
「放っといてよ、もう……」
私は顔中が熱くなって……腕を組んでそっぽを向いた。
そんな私とレオパードを見たジョンは、不機嫌に頬を膨らました。
「降ろせ、降ろせよ!」
「あ、こら……」
レオパードの腕をすり抜けたジョンはドタンと床に降りて、彼をキッと睨んだ。
「うららは、僕のだ!」
「えっ……」
私はレオパードと目を合わせた。
「僕、大きくなったら王子になって、うららをプリンセスにするんだ! だから、レオパードなんかにはやらないんだ!」
ジョンはそう言って、自分の部屋……まだエマがぐっすりと眠りについている子供部屋へと走り去って行った。