あの日見た空が
キーンコーンカーンコーン

「んー疲れたー。一時間目社会って眠い…」

「なぁ…ハルって好きな奴とかいんの?」

「はぁ?何よ急に」

「いや、ただいんのかなって思って聞いて見ただけ」

「へぇーじゃあ、朔は誰かいるの?好きな人」

「いるよ」

ハルはあまりにも朔が即答だったので

とても驚いていた

「誰?」

「お前…って言ったらどうする?」

さらにハルは驚いた

まさか自分の事だなんて思ってもいなかったから 

(確かに朔の事は好きだけど、幼馴染として好きなんだよね…。一人の男の子として見た事なんてないよ…)

「嘘だよ。ばーか」

「いでっ!何すんのよ!」

朔はハルの肩に手を回した

「ちょっ!何やってんのよ、離してよ!」

「はぁ?いつもやってる事だろ、なんだよ急に」

(なんだよって朔が変なこと言うから…)

中学3年生でこういうスキンシップを

しているのは私たちぐらいだろう

新学期も始まったばっかりで

4月の桜は満開だ
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